もっふ流:携帯ゲーミングPC4機種 徹底比較

ガジェット
Steam Deck OLED/MSI Claw 8 AI+/ROG Ally X/Legion Go 2

こんにちは、もっふである。
携帯ゲーミングPCの主要4機種について、スペック・価格(新品)・携帯性・対応ゲーム・OS/UI・バッテリー・熱処理の観点で、初心者向けに整理した。

まずは要点(結論)

  • 迷ったら Steam Deck OLED:ゲーム機ライクなUIと価格の手頃さが強み。Steam中心で遊ぶ人に最適。
  • 高性能と扱いやすさの両取りは ROG Ally X:Windowsで遊べる範囲が広く、サイズ・重さのバランスが良い。
  • 性能ゴリ押し派は MSI Claw 8 AI+:最新Intelプラットフォームと大画面・80Whが魅力だが重く高価。
  • 大画面・ギミック重視なら Legion Go 2:8.8型OLEDと着脱コントローラで据置的にも使えるが、巨大・高価である。

主要スペック早見表

項目Steam Deck OLEDMSI Claw 8 AI+ROG Ally XLegion Go 2
CPU/GPUAMD APU(Zen2/ RDNA2 8CU)Intel Core Ultra 7 258V / Arc 140VAMD Ryzen Z1 Extreme(Zen4/ RDNA3)AMD Ryzen Z2 Extreme(推定RDNA3.5系)
メモリ16GB LPDDR532GB LPDDR5X24GB LPDDR5X最大32GB LPDDR5X
ストレージ512GB / 1TB + microSD1TB(M.2)1TB(M.2 2280)最大2TB + microSD
画面7.4型 1280×800 OLED 〜90Hz8.0型 1920×1200 IPS 120Hz7.0型 1920×1080 IPS 120Hz8.8型 1920×1200 OLED 30〜144Hz VRR
OSSteamOS 3Windows 11Windows 11Windows 11
バッテリー50Wh(公称3〜12時間)80Wh80Wh74Wh
サイズ/重量約298×117×49mm / 約640g約299×126×24mm / 約800g前後約281×111×厚25–37mm / 約678g本体206×136.7×23mm・装着時約296×137×42mm / 約710g(装着時約920g)
新品価格(目安)約9〜11万円台約16万円前後約14万円前後約15〜17万円前後(地域換算)

サイズ・重量・価格は公表値や各国価格の日本円換算を含む。詳細は出典参照。


それぞれの特徴と「買いの理由」

Steam Deck OLED

強み

  • 有機ELで発色が良く、低解像度=軽い負荷ゆえ動作が安定しやすい。
  • SteamOSの専用UIが直感的で、初心者でもゲーム機感覚で使える。
  • 新型は50Whで持ちが改善。筐体も約640gと軽め。

弱み

  • 基本はSteam中心。Windows向けの各ストアをそのまま使うのは不得手。
  • APU世代が古く、重い最新3Dは設定の妥協が必要
  • 汎用PC的な使い方は制約が多い。

向いている人:Steamの積みゲーを手軽に楽しみたい、PCの設定に深入りしたくない人。

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MSI Claw 8 AI+

強み

  • Intelの最新プラットフォームでCPU/GPUとも非常に高性能。メモリ32GBで余裕あり。
  • 8型WUXGA/120Hzの広くてキレのある画面。
  • 80Whで大容量。Thunderbolt 4×2など拡張性も豊富。
  • 静音性・冷却の作り込みが良い個体が多い印象。

弱み

  • 重い&大きい&高価。携帯というより“持ち運べる高性能PC”。
  • 稀にタイトルとの相性やドライバ事情で調整が要るケース。
  • 長時間の手持ちは疲れやすい。

向いている人性能最重視で、据置的にも活用するヘビー志向の人。


ROG Ally X

強み

  • Z1 Extremeと24GBメモリで実用性能は依然一線級
  • 7型FHD/120Hzで精細、筐体は比較的小さく軽い
  • 80Wh化で前世代の弱点だったバッテリーが大幅改善。
  • Windows+Armory Crate SEでSteam/EPIC/ゲームパスなど横断運用が容易。

弱み

  • 高性能時は発熱・ファン音が出やすい。
  • ポートが控えめで、拡張はハブ前提になりがち。
  • 価格は中〜高級帯。

向いている人扱いやすさと高性能のバランスを取りたい人、Xbox/PCゲームを広く遊びたい人。

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Legion Go 2

強み

  • 8.8型OLED/最大144Hz VRRの大型・高品位パネル。
  • 着脱式コントローラ+キックスタンドで据置スタイルに強い。
  • Ryzen Z2 Extreme、最大32GB/2TBなど将来余裕の設計。

弱み

  • 本体が大きく重い。携帯性は最下位。
  • 価格は高止まり傾向。
  • 初期の最適化や実機レビューは情報が出揃うまで様子見もあり。

向いている人大画面と多様なプレイスタイルを最優先する人、卓上で腰を据えて遊ぶ人。


初心者視点での選び方

  1. Steam中心でカンタンが最優先Steam Deck OLED
  2. Windowsで幅広く遊びたい/取り回しも重視ROG Ally X
  3. 最高性能・拡張性・静音も欲しいMSI Claw 8 AI+
  4. 大画面&分離コンで据置的に使うLegion Go 2

よくある疑問(初心者目線)

  • ゲームの入れ方は?
    • Steam Deck:Steamで買って即ダウンロード。
    • Windows機(Claw/Ally/Legion):SteamやEpic、Xboxアプリなど好きなストアを入れて使うだけ。
  • バッテリーの持ちは?
    • 軽めの2Dやインディーで長持ち、重い3Dで短くなるのは共通。
    • 目安として、高負荷3Dで2〜3時間、軽いゲームで5時間以上を想定するとよい。
  • 熱や音はうるさい?
    • どの機種も性能を上げるほど熱と音は増える
    • TDPやパフォーマンス設定を落とすと静かで持ちも良くなる。初心者はまず標準のバランス設定推奨。

まとめ(もっふの一言)

最初の一台ならSteam Deck OLEDが扱いやすく満足度が高い。
「いろんなPCゲームを幅広く遊びたい」ならROG Ally Xが無難な最適解である。
スペック至上主義ならMSI Claw 8 AI+、据置的に楽しむならLegion Go 2という住み分けだ。
自分の遊び方を想像して、画面サイズ・重さ・価格のバランスで決めるのが失敗しないコツである。


参考情報(出典・公表値・レビュー)※本文内にリンクは入れていない

(※価格は地域差・為替で変動する。購入前に最新の国内価格を必ず確認することを推奨する。)

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